放課後。美術部にて。

「嗚呼、何故仁志君は絵のモデルになってくれないのか。」
「何故でしょうかねえ。お兄様。」
「この白いキャンバスが私を呼んでいると言うのに。
仁志君無しでは何も成し遂げられないのに。」
「そうですねえ。お兄様。」

美術部部長、中村君現れて曰く。

「…薮君。他の部員が困ってるから、描かないなら帰ってくれないか?」