「う、うわっ!!」
「なんだ? …その小さい派手な女の人にグーで殴り掛かられたことがそんなに悲しかったのか?」
「ち、ちがいますよお! 」
「じゃーどうした」
「〜〜なんでもないですよ! その目で視たって、言葉で言ったって、榎木津さんには絶対
わかりませんよ!」
「………」
「あ、そうだ益田君」
「なんですか和寅さん…」
「さっきあの奥さんから電話があってね。なんだか知らないけど今朝の騒ぎで旦那さんが
すっかり懲りてしまって、イチから二人でやり直すから調査はもういいって。
でも支払いはちゃんとしてくれるってさ」「…………」
「……誰も僕の気持ちなんてわからないんだ……」
「ちょっとどいておくれよ! 掃除ができないじゃないか!」
「………」♪おしまい♪（ガハッ…）
